ニュースの要約
- 日産自動車が定時株主総会を開催。
- 2027年までに7工場を閉鎖し、約2万人の従業員を削減する計画を発表。
- 25年3月期に6708億円の赤字を記録。
- 25年4~6月期も2000億円の赤字見通し。
- 株主からの批判が相次ぎ、特に退任報酬について問題提起。
ニュースの概要
日産自動車は経営再建の一環として、定時株主総会を実施しました。この会合で、同社は2027年までに世界で7工場を閉鎖し、従業員を約2万人削減する方針を発表しましたが、具体的な工場名は明かされませんでした。2025年3月期には、過去3番目に大きい6708億円の赤字を計上し、これにより経営の立て直しが急務となっています。また、2025年4~6月期には営業損益が2000億円の赤字になる見通しで、前年同期はわずか9億円の黒字でした。この厳しい財務状況は、労使関係にも影響を与えており、株主総会では、過去の経営陣の高額な退任報酬や、社外取締役の再任についても株主から批判が集まりました。新任のCEOエスピノーサ氏は、業績回復に向けた具体的な施策を示す必要がある状況です。
日本株全体への影響
日産自動車の厳しい経営状況は、製造業全般に影響を及ぼす可能性があります。特に、自動車産業全体が高い競争に直面しており、日産のような大手が苦境に立つことで、投資家の心理が冷え込む恐れがあります。また、工場閉鎖に伴う失業問題も懸念され、消費動向にも悪影響を及ぼす可能性があります。これにより、日本株全体が売られる傾向が強まると見込まれます。
評価は「-3」とします。
日本の個別株への影響
日産自動車(7201・東京証券取引所)
評価:(-5)
予想解説
経営再建が行き詰まり、さらなる赤字予想が出ているため、株価には非常に大きな下落圧力がかかると予想されます。
トヨタ自動車(7203・東京証券取引所)
評価:(-2)
予想解説
日産の問題が波及する可能性があるが、トヨタは安定した経営基盤を有しているため、影響は比較的小さくとどまる見込み。
ホンダ(7267・東京証券取引所)
評価:(-1)
予想解説
日産の悪影響はあるものの、ホンダは独自の成長戦略を持っており、大きな影響は避けられるでしょう。
マツダ(7261・東京証券取引所)
評価:(-3)
予想解説
日産の経営問題が自動車セクター全体にネガティブな印象を与えるため、株価は圧迫されると考えられます。
スバル(7270・東京証券取引所)
評価:(-2)
予想解説
自動車市場全体に与える影響からある程度の下落が見込まれますが、一部のファン層に支えられ、底堅い展開も期待。
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