ニュースの要約
- SBI新生銀行が定期預金の半年物金利を0.17%引き上げ、年1.0%にすることを発表。
- これは新生銀行発足以来初めての金利水準であり、国内の定期預金金利としては最高水準。
- メガバンクが約0.25%程度の金利に留まる中、SBI新生銀行の金利政策が際立つ。
- 先々の日銀の利上げを見越して、他行に先駆けて強気の金利を設定している。
- 夏のボーナス商戦に合わせて、お客様を引き寄せる狙いがある。
ニュースの概要
SBI新生銀行は、2023年6月13日付で定期預金の半年物の金利を0.17%引き上げ、年利1.0%にするという新たな施策を発表しました。この金利水準は、SBI新生銀行が発足して以来初めての1.0%台であり、国内の定期預金金利としては最高水準となります。この取り組みは、国内のメガバンクが約0.25%の金利を設定している中で、差別化されたサービスを提供することに繋がると見られています。
SBI新生銀行のリテール営業部長である柴田直幸氏は、日銀の今後の利上げに対する不透明感があるものの、先を見越して金利を引き上げることでより多くのお客様を獲得しようとしています。また、夏のボーナス商戦を意識していることも強調されており、顧客の流動性を高め、資金を獲得する新たな機会を創出しようとしています。
今後の金利動向は、市場での影響を大きく左右する可能性があります。特にSBI新生銀行の施策が他行に与える影響や、顧客の預金行動、投資行動などに、注目が集まるでしょう。金融市場全体の流れに新たな変化をもたらすかもしれません。
日本株全体への影響
国内の金利が上昇することは、一般的に株式市場にとって逆風となります。特に金利上昇は、借入コストの増加を招き、企業の利益圧迫につながる可能性があります。しかし、SBI新生銀行のような新しい金利設定は、一部の企業にとって新たな機会を創出することも考えられます。金融株や預金を受けるリテールセクターに関してはプラスの影響がありそうですが株式市場全体には抑制的な要因になるでしょう。したがって、影響度合いは中立的から弱含みと考えます。評価は「-2」とします。
日本の個別株への影響
SBIホールディングス(8473・東京証券取引所)
評価:+3
予想解説
SBI新生銀行の金利引き上げは、SBIホールディングス全体にプラスの影響を与え、収益の向上が期待される。投資家からの信頼が高まり、株価上昇が予想される。
みずほ銀行(8411・東京証券取引所)
評価:-2
予想解説
競争が激化する中、金利競争に対する影響を懸念する声があり、みずほ銀行の株価にはマイナスの影響が予想される。業績に対する懸念が広がる可能性がある。
三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306・東京証券取引所)
評価:-1
予想解説
金利引き上げはプラス要素である一方、競争激化が利益を圧迫するリスクが高い。影響は限定的だが、慎重な姿勢が求められる。
野村ホールディングス(8604・東京証券取引所)
評価:+2
予想解説
資産運用や証券業務が活発化するにつれ、野村に対する買いが入る可能性が高い。新しい金利環境は、投資商品の商品開発に余地を与えるため期待が持てる。
÷Toto(4680・東京証券取引所)
評価:+1
予想解説
金利上昇による影響は軽微だが、資金運用において利息奨励策が奏効する場合、営業利益にプラスの影響を与える可能性がある。
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