ニュースの要約
- 主要な食品メーカー195社が家庭用の飲食料品を値上げ。
- 6月の飲食料品の値上げは1932品目で、前年同月比で1309品目増加。
- 平均値上げ率は14%で、これまでの記録的な急増を示す。
- 値上げ品目は2カ月ぶりに1千品目を超え、連続6カ月増となる。
- 特に「調味料」「加工食品」「乳製品」での値上げが顕著。
ニュースの概要
2023年6月、主要食品メーカー195社による家庭用飲食料品の値上げが実施され、値上げ品目が1932品目に達し、前年同月比1309品目(約3倍の増加)となることが明らかになりました。この値上げの平均率は14%で、単月の値上げ品目数としては2カ月ぶりに1千品目を越え、連続で6カ月以上上昇していることは、食品市場における価格上昇圧力が依然として強いことを示しています。特に注目されるのは、調味料(962品目)や加工食品(755品目)、乳製品(106品目)といったカテゴリでの値上げです。調味料の中ではカレールウや香辛料が多く、加工食品では即席めんや米、海苔製品が目立ちます。また、乳製品も乳価の改定を受けた影響が色濃く見受けられます。この状況は、消費者にとっては生活費の負担増を伴い、食品関連企業にとっては価格調整や収益改善の手段とも言えますが、持続的な消費の低迷や価格に対する敏感さが影響を与える可能性があります。これが今後どのように影響するか、注視が必要です。
日本株全体への影響
日本全体の株式市場においては、食品業界の体力や収益性が再評価される可能性があります。連続的な値上げは、原材料費の上昇や供給チェーンの問題を反映しており、最終的には消費者の購買力にも影響を与えるでしょう。そのため、一般的には日本株全体に対してはネガティブな影響を及ぼし、特に消費者関連株や中小型株には厳しい影響が及ぶと予想されます。全体としてはマーケットのセンチメントに悪影響を及ぼし、株価調整のシグナルとなるでしょう。評価は-3とします。
日本の個別株への影響
味の素(2802・東京証券取引所)
評価:-2
予想解説:調味料や加工食品カテゴリーでの値上げが味の素の業績に影響を及ぼす可能性がありますが、他のセグメントでのニーズも多いため大きな影響とはならないでしょう。
日清食品(2897・東京証券取引所)
評価:-3
予想解説:即席めんなどの値上げが消費者の購入意欲を鈍らせる可能性が高く、収益にマイナス影響を及ぼすと考えられます。
明治ホールディングス(2269・東京証券取引所)
評価:-1
予想解説:乳製品の値上げが主な要因とはいえ、ファミリー層の需要は一定以上に存在し、影響は軽微と予想されるため、比較的耐性があります。
サントリー食品インターナショナル(2587・東京証券取引所)
評価:-2
予想解説:飲料事業での価格競争が影響し、値上げを反映できない場合、収益に影響が出る可能性があります。特に消費の落ち込みが懸念されます。
ロッテホールディングス(2267・東京証券取引所)
評価:-3
予想解説:菓子やスナックの値上げが行われた場合、価格敏感な消費者層に影響が出やすく、価格が売上に及ぼす影響が大きいと考えられます。
この記事は役に立ちましたか?
もし参考になりましたら、下記のボタンで教えてください。