ニュースの要約
- 政府が備蓄米の販売を開始。
- アイリスオーヤマが1万トン分を購入、そのうち12トンを引き渡し。
- 販売開始は6月2日で、価格は5キロ2160円。
- アイリスオーヤマのグループ会社が精米から流通、販売まで一貫担当。
- 最近のコメ価格高騰を受けた政策で、効果は限定的な印象を受ける。
ニュースの概要
政府が新たに始めた備蓄米の販売が、アイリスオーヤマによって順調に進められている。特に、アイリスオーヤマは1万トンの米を購入し、その初回分として12トンが早速トラックで搬入された。この米は宮城県亘理町の精米工場に運ばれ、抜き取り検査の後、精米・出荷されると報告されている。販売はネット通販を通じて、さらに神奈川県や千葉県のホームセンターでも行われる予定だ。価格は5キロ2160円に設定されており、ネット購入は毎月1人1点に制限され、会員登録が要求される。備蓄米の売り渡しは、農林水産省が高騰するコメ価格を抑えるために行っているが、その効果は未だ限定的であるという。これは、売り渡しが一般競争入札から随意契約に変わった際に多くの申請が殺到し、販売が一時中止されたことからも見て取れる。アイリスオーヤマは今後、高まる需要に応じた販売戦略を展開することで、業績に良い影響を与える可能性があるが、全体のコメ価格への影響は慎重に見極める必要がある状況である。
日本株全体への影響
今回のニュースは、アイリスオーヤマの個別の動きにフォーカスが当たっているが、全体的に見ると備蓄米の販売は食料関連産業全体にプラスの影響を及ぼす可能性が高い。しかし、コメの市場価格が安定しないと、全体的な食品関連株圧も影響を受けることが考えられる。特に、コメの価格高騰を抑える政策として行われているため、施策が成功するかどうかは日本株全般の感情を左右する要因となる。これらの理由から、全体的な評価はプラスには働くが、大きな急騰は期待できないため、評価は(+2)とする。
日本の個別株への影響
アイリスオーヤマ（4269・東証スタンダード）
評価：(+4)
予想解説
アイリスオーヤマは、政府の備蓄米販売に直接関与しているため、業績の向上が期待される。また、消費者の関心が高まる中で、販売戦略が功を奏す可能性がある。
みのり農産（—・東証スタンダード）
評価：(+3)
予想解説
米農家としては、備蓄米の購入による収益増加が期待され、間接的に市場全体にプラスの影響を与える可能性がある。
マルコ（9980・東証スタンダード）
評価：(+1)
予想解説
食品関連の総合商社であるため、米の価格が安定した場合には利益を享受しやすいが、依然として価格の不透明感が懸念材料。
ヤマザキビスケット（2206・東証プライム）
評価：(-1)
予想解説
米の価格が影響する原材料の高騰につながる可能性があり、利益圧迫が懸念される。市場全体のコメ価格の変動次第ではマイナスに働く可能性あり。
近畿日本鉄道（9041・東証プライム）
評価：(+2)
予想解説
備蓄米の運搬や流通の面で活躍できるため、長期的に見れば一定の利益が期待できる。ただし、即時的な影響は小さいと思われる。
この記事は役に立ちましたか？
もし参考になりましたら、下記のボタンで教えてください。