ニュースの要約
- JA全農の金森正幸常務理事がコメ価格の高騰について言及。
- 農林水産省が備蓄米の流通促進策を提案。
- 売上数量が小売や外食事業者に届くのは約10%と低迷。
- 備蓄米の流通には2~3週間かかる。
- コメの生産量は減少しており、高価格が続く見込み。
ニュースの概要
全国農業協同組合連合会(JA全農)は20日、金森正幸常務理事が記者会見でコメ価格の急激な高騰について説明を行い、現在の状況が予想以上であると述べました。特に、農林水産省との正式契約前でも仮払いでコメの確保を進める考えを示し、流通の迅速化を目指しています。農水省の発表によると、最近の入札で落札された備蓄米のうち、4月末時点で小売業者などに届いたのはごくわずか10%程度であることが分かりました。流通の遅延は主に、備蓄米が東北地方に集中しているために生じたもので、金森氏はこれを早急に解決する意向を表明しています。また、JA全農は「備蓄米」と表示することを避けるよう卸売業者に要請しており、価格低下には消極的な姿勢を示しています。コメの生産量が不足し、消費量が生産量を上回る状況が続く中、高騰が続くことが予想されています。専門家は、価格が市場原理を超えていると指摘し、政府の介入が必要であると考えています。
日本株全体への影響
コメ価格の高騰が続くことは、全体的にインフレ圧力を高め、日本株市場にはマイナスの影響を及ぼす可能性があります。消費者の支出が家庭の食費に圧迫されることで、他の分野への投資が減少し、企業全体の利益にも影響を及ぼすからです。このため、全体として下落のリスクが高まると考えられ、評価としては「-3」とします。
日本の個別株への影響
コカ・コーラボトラーズジャパンホールディングス(2579・東証)
評価:-2
予想解説
コメの高騰に伴うインフレは手持ちの食品価格にも影響を与えるため、原材料費が上昇し、利益が圧迫される可能性があります。
サッポロホールディングス(2501・東証)
評価:-3
予想解説
飲食品全体の価格が上昇する中、生産コストが上がり、利益率が下がる恐れがあるため、影響が大きいと予想されます。
ヤクルト本社(2267・東証)
評価:-2
予想解説
ヤクルトも乳製品の価格上昇に影響されやすく、販促費や原材料費の増加が予想されるため、株価にマイナス要因となる見込みです。
カルビー(2229・東証)
評価:-1
予想解説
スナック菓子メーカーであるカルビーは米を原材料としているため、直接的な影響を受けてしまうことから、埋め合わせ策が求められます。
大塚ホールディングス(4578・東証)
評価:+1
予想解説
ヘルスケア関連ビジネスは比較的安定していると見込まれ、消費者の支出が食糧以外に移る可能性から相対的にプラスの影響があると考えます。
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