日産、神奈川の追浜工場など国内2工場を閉鎖候補に｜株価への影響

ニュースの要約

• 日産自動車が世界で7つの工場を閉鎖する方針を発表。
• 閉鎖候補として神奈川県の追浜工場と湘南工場が浮上。
• 追浜工場は60年以上の歴史を持ち、3900人の従業員が働いている。
• 国内の完成車工場が閉鎖されるのは2001年以来。
• 日産は人員削減のほか、経営再建案を強化中。

ニュースの概要

日産自動車は経営再建の一環として、世界中の7つの工場を閉鎖する方針を発表しました。閉鎖候補として挙げられているのは、神奈川県に位置する追浜工場と、子会社の日産車体の湘南工場です。追浜工場は設立から60年以上が経過しており、現在は約3900人の従業員がここで勤務しています。この工場は以前、日産が注力している電気自動車(EV)の生産も行っていましたが、国内の完成車工場の閉鎖は、2001年にカルロス・ゴーン元社長が村山工場を閉鎖して以来となり、創業地である神奈川県から完成車工場が姿を消すことになります。日産のコメントでは、工場の閉鎖や統合について現時点で詳細は提供できないが、ステークホルダーへの透明性を保持することが強調されています。また、日産は世界全体で2万人の人員削減を見込んでいるとも報じられています。これは、電気自動車へのシフトや市場環境の変化に適応するための戦略の一環と考えられます。経営問題や労働者への影響が懸念される中、今後の日産の動向が注目されます。

日本株全体への影響

日産の工場閉鎖発表は、特に自動車産業に対する悪影響が懸念されるため、日本株全体にもマイナスの影響を及ぼす可能性があります。経営再建に関するニュースは市場に不安を呼び起こし、多くの投資家がリスク回避を選択するかもしれません。そのため、日産が閉鎖する工場に関連する供給チェーン企業や、日産を取引先とする企業にもネガティブな影響を及ぼす可能性があります。しかし一方で、経営再建の取り組みは長期的に見ればプラスの結果をもたらす可能性もあり、短期的な影響は限定的かもしれません。それらを総合的に考え、影響の度合いを評価すると-3とします。

日本の個別株への影響

日産自動車（7201・東証一部）

評価：-5

予想解説

工場閉鎖と人員削減のニュースは、今後の業績に強い悪影響を与えると考えられます。投資家はリスクを回避する傾向にあるため、株価は急落する可能性があります。

トヨタ自動車（7203・東証一部）

評価：-2

予想解説

日産の不安が拡がる一方で、トヨタは相対的に安定した業績を持つため、影響は軽微ですが、同じ自動車業界であるため、ネガティブな心理は避けられないでしょう。

ホンダ（7267・東証一部）

評価：-3

予想解説

日産の動きが市場全体に影響を与えるため、ホンダの株価も若干下がる可能性があります。ブランドイメージにも影響が出るかもしれません。

ブリヂストン（5108・東証一部）

評価：-2

予想解説

自動車産業への依存が高いため、日産の工場閉鎖による需要減少が懸念され、株価が影響を受ける恐れがあります。しかし、グローバル展開が進んでいるためダメージは限定的と見られます。

デンソー（6902・東証一部）

評価：-1

予想解説

自動車部品業界の一角として影響は受けますが、自社の取引先も広範囲に及ぶため、影響は比較的小さく留まると予測されます。