日産、最大7500億円赤字見通し…リストラ費用影響｜株価への影響

ニュースの要約

• 日産自動車が2025年3月期の連結決算で最大7500億円の赤字を予想。
• 赤字額は1986年以降で最大となる見込み。
• グローバルな販売不振が主な要因。
• リストラ策に伴う費用計上も影響。
• 市場への信頼感の低下が懸念される。

ニュースの概要

日産自動車は24日、2025年3月期の連結決算における最終利益が最大7500億円の赤字になる見通しを発表した。この赤字額は比較できる1986年3月期以降で最大となり、業界に衝撃を与えている。日産は、世界的な販売不振が続いていることを主要な理由に挙げ、特に北米市場と欧州市場での需要減少が厳しい状況を招いている。

また、同社はリストラ策として決定した業務の効率化や人員削減に伴う費用計上も赤字拡大の一因としており、今後の経営戦略には大きな見直しが必要とされる。企業の財務状況がかつてないほど厳しいことから、投資家の信頼感が低下する恐れがあり、株価への悪影響が懸念される。

さらに、日産が発表した情報は自動車業界全体にも影響を及ぼし、その波及効果が他の自動車メーカーの業績にも波及する可能性が高い。特に、業界全体がEV（電動車）への移行を進める中で、日産の状況は他の企業にとっても重要な指標となるだろう。

日本株全体への影響

日産自動車の業績悪化は、日本の自動車業界全体に不安感を与え、株式市場にネガティブな影響を及ぼす可能性が高い。特に、自動車関連株に対しては投資家の警戒感が強まり、売り圧力が増すことが予想される。さらに、日産の発表は他の関連企業にもダメージを及ぼすため、広範な影響が懸念される。このため、日本株全体への影響度は-3と評価される。

日本の個別株への影響

日産自動車（7201・東京証券取引所）

評価：-5

予想解説

日産自動車自体が大幅な赤字見通しを発表したため、売りが集中し、株価は急落すると予想される。

トヨタ自動車（7203・東京証券取引所）

評価：-3

予想解説

日産の業績悪化の影響を受け、トヨタへの信頼感も揺らぐ可能性があり、多少の影響は避けられない。

ホンダ（7267・東京証券取引所）

評価：-2

予想解説

業界全体の不安感から多少影響があるものの、ブランド力と強固な営業基盤からは比較的小さく留まると予想。

スズキ（7269・東京証券取引所）

評価：-2

予想解説

日産の赤字発表による影響はあるものの、スズキの市場を特定のニッチに持つ戦略から直接的な影響は少ない。

マツダ（7261・東京証券取引所）

評価：-4

予想解説

日産の厳しい見通しが業界全体に影響を及ぼすことから、マツダも信頼感を損なうリスクが高く、株価下落のリスクが吃水する。