ニュースの要約
- 餃子の王将が今年2月に値上げを実施
- 過去最高の売上を達成するも、客数の伸びが鈍化
- 5回目の値上げ後、客数が前年割れに
- 値上げの主原因は米と小麦粉の高騰
- 企業は賃上げ原資としての利用を目指す
ニュースの概要
餃子の王将は、物価高や人件費の上昇により、この2年間で計4回の値上げを実施。最近も今年の2月14日に追加の値上げを行った。この中で、売上は客単価の上昇により過去最高を更新しているものの、客数の伸びは鈍化している状況が懸念される。具体的には、5回目の値上げがあった翌月の3月には客数が前年割れとなり、既存店客数が前年割れに陥るのは、例外的なケースだ。この値上げの主な要因として、米と小麦粉の高騰が挙げられ、多くの顧客が選ぶ主食メニューを中心に影響が出ている。値上げ額は165円のラーメンを含む大きなもので、ほとんどのメニューが100円以上の値上げとなった。
餃子の王将は、その値上げ額を賃上げの原資とするなど、顧客と従業員を大切にする企業姿勢を示している。しかし、顧客にとっては生活が厳しい状況であるため、外食を控える動きがあることが指摘されており、特に主食系のメニューの需要が落ち込む可能性がある。結果として、過去のように客数を維持することが難しくなっている様子が伺える。企業姿勢自体は評価されるものの、実際の売上伸びに対して踏み込んだ対策が求められる時期にさしかかっている。
日本株全体への影響
餃子の王将の事例は、外食産業全体に警鐘を鳴らすものである。物価高や人件費増加が消費者の財布のひもを硬化させ、外食業界への影響を示している。このような状況は、他の企業にも波及し、消費の冷え込みを招く可能性があるため、総じて日本株にネガティブな影響を与えると予想される。具体的には、外食産業だけでなく、関連する食品製造業や流通業にも影響が出てくるため、日本株全体の市場感が悪化する懸念がある。
評価:-3
このニュースは将来的な消費悪化を示唆しているため、株価には下押し圧力がかかる可能性が高い。
日本の個別株への影響
餃子の王将(9936・東京証券取引所)
評価:-4
予想解説
値上げが必要になった背景としてのコストプッシュが影響し、顧客数の減少が続くと、業績に大きな打撃を与える可能性が高い。
マクドナルド(2702・東京証券取引所)
評価:-2
予想解説
外食産業の雰囲気悪化を受け、同じく価格帯の影響を受けそう。客数増加が難しくなると予想されるため、株価にネガティブな影響を与える。
サイゼリヤ(7581・東京証券取引所)
評価:-3
予想解説
餃子の王将の影響を各店舗が受ける可能性があり、同じく値上げ圧力がかかると考えられる。これが顧客を遠ざける要因となるだろう。
すかいらーく(3197・東京証券取引所)
評価:-2
予想解説
同業他社の値上げが及ぼす影響を受け、コストが上昇しても顧客は減少するかもしれず、株価にマイナスな影響を及ぼす。
かっぱ寿司(7421・東京証券取引所)
評価:-2
予想解説
外食全体に消費者が厳しくなることから、影響があると予想され、過度な値上げは需給バランスを崩す可能性がある。
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カテゴリ:マーケット・株式
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