ニュースの要約
- 韓国の電気自動車(EV)販売が前年同月比で7.5%減少。
- 補助金施策開始後の販売急増からの反動が顕著。
- 新車発売や価格割引のプロモーションにもかかわらず需要不振が続く。
- 国内生産ラインの一時的な稼働停止が報告。
- ハイブリッドカーの輸出は前年同期比39.4%増と好調。
ニュースの概要
韓国自動車モビリティ協会(KAMA)のデータによると、2023年3月の韓国における電気自動車(EV)の販売台数が1万8708台にとどまり、前年同月比で7.5%の減少を記録しました。それに対して、昨年2月からの補助金支給によって販売が急増していましたが、この販売回復は一過性であった可能性が高いと指摘されています。特に、起亜(キア)のEVモデルの販売台数も減少していることから、韓国市場での長期的な需要低迷が懸念されます。輸出の状況も芳しくなく、特に1-3月期の電気自動車輸出が前年同期比で21.7%減少しています。一方、海外市場では欧州や米国、中国を含むが成長しているため、韓国の自動車メーカーが競争で厳しい立場に置かれていることがうかがえます。このような背景から、現代自動車は一部の生産ラインを停止せざるを得なくなっており、EVとハイブリッド車の需要の差異がもたらす影響に注目が集まっています。
日本株全体への影響
韓国自動車市場の悪化は、日本の自動車メーカーにも影響を及ぼす可能性があります。特に韓国からの輸出やシェアが低下すると、競争が日本企業に戻り、価格的優位性が保たれるかもしれません。しかし、全体としては韓国の需要不振は日本企業の輸出依存度を高めることになるため、さらに慎重な姿勢が求められます。電気自動車市場の成長が続く中で、韓国の低迷は日本企業にとって相対的な利点となるかもしれません。したがって、日本株全体の予想としては、慎重に見守る姿勢が必要です。
評価:+2
日本の個別株への影響
トヨタ自動車(7203・東証一部)
評価:+3
予想解説
韓国市場が低迷する中、トヨタのハイブリッド技術とEV戦略が注目される。ハイブリッドカーの需要が増加しているため、トヨタの業績向上が期待される。
ルネサスエレクトロニクス(6723・東証一部)
評価:+2
予想解説
自動車電子部品の供給が重要になるため、需要が増加する可能性が高い。韓国企業の競争減少が利益に寄与する。
ホンダ(7267・東証一部)
評価:+1
予想解説
ホンダもEVおよびハイブリッド車に力を入れているため、韓国市場の不振がある意味で逆風になるかもしれないが、自社の強みを活かして堅調な展開が予想される。
マツダ(7261・東証一部)
評価:+1
予想解説
EV戦略に遅れを取っているマツダだが、韓国の低迷が相対的にプラスになる可能性も。しばらくは競争が緩和されるため注目。
海外市場に強いスズキ(7269・東証一部)
評価:+2
予想解説
スズキの海外市場での強固なシェアが、韓国の低迷の影響を緩和することが期待され、株価上昇の一因となる。
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